安らかに眠る故人の魂

By: | Post date: 2017年2月18日 | Comments: コメントはまだありません
Posted in categories: 葬儀社話

女児

私にとってこの霊安室2での出来事はあまりにも生々しく恐ろしい体験でした。

かし女の子の姿が消えご遺体とご家族が到着すれば取り乱した様子を見せるわけにばいきません。

私は背筋をただし何事もなかったように神妙に振舞うのです。

そうして葬儀屋として業務を行っているうちに私の心はしだいに静まってきました。

日常の行為が、
私を”あちら”から連れ戻してくれたように感じられます。

ご遺体を無事自宅に送りとどけた時には、
あれは霊安室で寝たりしたものだから、
おかしな夢でも見たのだろう、
と思うようになっていました。

思えば葬儀屋として、
あるまじきことでもありました。

ご遺体とはいえ自宅に戻り、
自分のものであるお布団に横になると、
その顔はほっと安らいだように見えます。

長い間患って¥入院生活が長かったのですから、
なおさらでしょう。

よかった……。

「なんだか母さん言うれしそう」

故人の娘さんが、
涙声でつぶやきました。

「ね、ゆりちゃん」

ゆりちゃんと呼ばれた女の子は、
故人のお孫さんなのでしょう。

女児

小学校にあがるか、
あがらないか、
それくらいの年ごろでした。

細いおさげ髪を揺らして、
大きな目で初対而の私のことも、
皿味深々な様子でじっと見つめてきます。

そして、
側が合うとにっこりとほほ笑みかけてくるのでした一↓物怖じしない、
とてもかわいい女の子だなあと思いました。

しかし、
ほかの大人がいなくなったときに、
祭堀の没附をする私のそばにきて、
ゆりちゃんは、
こっそりささやいたのです。

「お兄ちゃんもくぐってみればよかったのに」

 

ゆりちゃんはそう言うともう

私のそばによってくることはありませんでした。

 

ゆりちゃんがクスクス笑う様子は、
〃あの子“によく似ていたような気がしました。

思えは一冒通りやんせ」の調べと欣制は:多くのわらべ歌がそうであるようにとても謎めいています。

「通りやんせ」で一番不思議なのは、
なぜ「行きはよいよい」に対して「州りは怖い」のかということではないでしょうか。

「この子の七つのお祝い」といっていまひごすが、
子どもは7つになるまで神様の庇護の元にあって、
いわば〃神様のfども“で、
7歳をむかえると大人の領域に進したとされ、
神様の庇推を失い、
お札もお返ししなくてはいけないという伝承があるそうです。

そのため、
お札がある「行きはいい」けど、
お札のない「帰りは怖い」となるのかもしれません。

7歳をむかえる前の子どもたちは、
〃神様の子ども〃として、
大人にはない、
不思議な力がそなわっており、
知らずに特別な役削をはたしているのかもしれません。

いずれにしても、
その領域にはもはや私たちが立ち入ることは、
許されないのでしょう。

女児2

葬儀 手順